印刷データとしてJPEGやPDFが不向きとされる理由

印刷用途では、データ形式や設定によって仕上がり品質が大きく左右されます。
特にJPEGPDFは一般的な形式ではあるものの、用途や作成方法によっては印刷に適さないケースがあります。
ここでは注意が必要なポイントを解説します。

1. JPEG形式(画像データ)の問題点

理由: JPEGは圧縮形式のため、保存時に画質が劣化します。
特に再保存を繰り返すとノイズやブロック状の劣化が発生し、印刷時に粗さが目立つ原因となります。

また、JPEGは文字やロゴなどのシャープさを保つのが苦手で、輪郭がぼやけたりにじんだりすることがあります。
解像度が不足している場合は、さらに品質低下が顕著になります。

2. カラーモードの不一致(RGBのまま入稿)

理由: JPEGは一般的にRGBカラーモードで作成されることが多く、そのまま印刷するとCMYKへ変換されます。
この変換時に色味が大きく変わることがあり、画面で見た色と印刷結果に差が出る原因となります。

特に鮮やかな青や緑などは再現性が低く、くすんだ色に変わるケースがあります。

3. PDFデータの注意点(万能ではない理由)

理由: PDFは印刷用としても使用される形式ですが、作成方法によって品質が大きく変わります

・画像がJPEG圧縮されている
・フォントが埋め込まれていない
・透明効果やオーバープリント設定が適切でない
・解像度が不足している

これらの問題があると、文字化け・色変化・画像の粗れなどのトラブルが発生する可能性があります。
Illustratorの編集内容が保持されてる場合は原則として印刷転用が可能となります。

4. 塗り足しが不足している

理由: JPEGや簡易PDFでは、裁ち落とし位置や塗り足しが設定されていないことが多くあります。
印刷・断裁工程では数mmのズレが発生する場合もあるため、塗り足しがないとフチに白が出る可能性があります。

これは仕上がり品質に大きく影響する重要な要素です。

適した入稿データについて

印刷に適したデータは、用途に応じて適切に作成された形式であることが重要です。一般的には以下のような条件が推奨されます。

・CMYKカラーモードで作成されたデータ
・十分な解像度(300dpi以上)
・塗り足しが設定されている
・フォントのアウトライン化または埋め込み
・圧縮の少ない形式(Illustrator / 高品質PDFなど)

印刷物の品質は、データの作り方によって大きく左右されます。
JPEGやPDFであっても、適切に作成されていれば問題ないケースもありますが、
仕様を満たしていない場合は仕上がりに影響が出るため受付不可とさせていただいております。

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