印刷方式による特性やメリット・デメリットなどご一読下さい
【オフセット印刷について】
商業印刷の分野で最も広く使用されている印刷技術の一つであり、特に大量印刷や高品質な印刷が求められる場合に非常に適した方法です。
この印刷技術は、版から直接紙にインクを転写するのではなく、間にゴムブランケットと呼ばれる弾力性のあるシリンダーを介してインクを紙に転写するという仕組みを持っています。
これが「オフセット」という名前の由来です。
【メリット】
●高品質な印刷
オフセット印刷は、細かなディテールや鮮やかな色の再現が可能です。写真やグラデーションなどの複雑なデザインも高品質に印刷できます。
●大量印刷に適している
大量印刷の場合、1枚あたりのコストが下がるため、ポスター、パンフレット、カタログなどの商業用途に適しています。中~大規模な印刷物に特に向いています。
●多様な用紙への対応
コート紙、非コート紙、特殊紙など、さまざまな種類の紙や素材に対応可能です。これにより、幅広い用途に適した印刷が可能になります。
●安定した色再現性
カラーマネジメントがしやすく、同じ版を使用することで安定した色再現が可能です。ブランドカラーやロゴなどの一貫性が求められる印刷物にも適しています。
●速い印刷速度
オフセット印刷機は高速で印刷が可能なため、大量の印刷物を短時間で生産できます。
●コスト効率
特に中~大規模な印刷でデジタル印刷よりもコストパフォーマンスが優れています。
【デメリット】
●初期コストが高い
版の作成や印刷準備に手間とコストがかかるため、少量印刷には向いていません。少部数の印刷では、1枚あたりのコストが高くなりがちです。
●印刷準備に時間がかかる
版の作成や色校正などの準備工程が必要なため、印刷を開始するまでに時間がかかります。急な対応や短納期には不向きです。
●インクの乾燥時間が必要
通常のオフセット印刷では、インクが紙に浸透して乾くのに時間がかかるため、印刷後の処理(裁断、折りなど)までに一定の待ち時間が必要です。
●少量印刷には不向き
版を作るための初期コストが高いため、少量印刷には適していません。少部数ではデジタル印刷の方がコスト効率が良くなります。
●色のズレやムラが発生しやすい
湿し水とインクのバランス、印刷機の設定ミスなどにより、色のムラやズレが生じることがあります。これを防ぐためには、印刷機の調整や管理が重要です。
【印刷前の校正】
恐れ入りますが、非対応とさせて頂いております。
ご入稿データのCMYK数値を準拠する商品作製となりますので予めご了承下さい。
【仕上がり色の誤差】
印刷媒体の種類によっては、紙質や色味に差があります。
最大で5%〜10%程の差は許容範囲と判断させて頂いております。
ロットや生産時期の気温・湿度などにより差が生じる場合も御座います。
ご留意くださいます様お願い申し上げます。