日本で名刺はビジネスに欠かせないツールですが、名刺交換の習慣は東南アジアを中心に世界中で行われています。名刺の起源から風習、名刺に関わる事柄についてご紹介致します。

名刺の起源

名刺の起源には諸説ありますが、一番古い起源は紀元前202年頃の中国といわれています。漢王朝を起こした劉邦が、妻の父親に面会を申し込んだ際にメッセージとして残したのが名刺の始まりだそうです。また役人は、竹や木を削って姓名を刻んだ「刺」と呼ばれるものを使用したともいわれています。当時の名刺の使い方は、竹や木の札に自分の名前を書き込み、それを相手の戸口に刺していました。主人は不在時に刺を見て、誰が訪問したか分かりました。この名前を刺すという行為が、名刺という名前の起源です。

欧米での名刺

ヨーロッパでも不在時に置いていくメッセージカードが名刺の始まりといわれています。1560年頃にイタリアに留学していたドイツ人学生たちが使用した記録が残っています。印刷技術が向上したおかげで、印刷した名刺が広く流通し、名刺注文も貴族を中心に行われていたようです。そのため18世紀における社交場では名刺はかなり定着しており、フランスではすでに写真入りの名刺が特許取得されていました。
20世紀半ばから社交辞令やステイタスの象徴であった名刺が、ビジネスに用いられます。アメリカではBusiness Cardと呼ばれ、自分や会社の広告や宣伝に使われていたそうです。パーティーの日時やバーゲンセールの告知など、バラエティーに富んだ名刺注文が増えた事でしょう。

日本での風習

国土が狭く、人口が少なかった日本では名刺を用いる必要がありませんでした。貴族たちの間でも顔見知りが多かったので、名前を覚えることが可能でした。19世紀の江戸時代になると訪問先が不在時に、和紙に墨で名前を手書きした名刺が使用されています。そして幕末で様々な藩士達が交流する機会が増え、紙の名刺が広がります。そして明治時代になると欧米文化が入ってきました。鹿鳴館時代の社交界で名刺交換の風習が広がり、海外貿易が進むと急激に名刺交換の風習が根付くことになりました。
また今のように斬新なデザイン名刺やおしゃれな名刺は、バブル時代以降に登場したそうです。そしてインターネットの発達により、名刺注文もオンラインショッピングで注文することが可能です。また様々なフリーデザインを、パソコンに取り込んで名刺を作ることもできます。しかし紙質の限界やプロのデザインに劣ることを考えると、やはり専門店に名刺注文する事をおすすめします。

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